三ツ井嘉子: Experiment vol.1
日時: 2013年4月5日(金)
会場: 東京/江古田「フライング・ティーポット」
(東京都練馬区栄町27-7 榎本ビル B1F)
開場: 7:30p.m.、開演: 8:00p.m.
料金: 投げ銭+1drink order
出演: 三ツ井嘉子(flute, field recording)
問合せ: TEL.03-5999-7971(フライング・ティーポット)
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「実験音楽」というのは、ジョン・ケージにはじまる現代音楽の一ジャンルとして、あるいはいまだ分類を許容しない同時代音楽・雑種音楽の総称(フィリップ・ロベール)として知られているが、フルート奏者の三ツ井嘉子が自身のソロ演奏に採用したタイトル「Experiment」は、言葉の原義に戻り、(言葉による)あらかじめの問いかけを通して一連の作業仮説を構築し、実際に試みてみるというパフォーマンスで、問いかけは音楽をめぐるさまざまな要素にわたっている。事前に発表された6項目のテーマを、私なりの言葉で要約してみる。(1)即興演奏と作品概念の関係。(2)即興演奏への物語性の導入。(3)フィールド・レコーディングの存在意味。(4)事前に公演のテーマを公表することの可否。(5)投げ銭システムの考察。音楽の値段とは?(6)演奏の空間性・場所性。実際の公演は、三ツ井自身がさまざまな場所で録音した環境音(というより生活音というべきか)を、ほとんど加工することなく、映画的なモンタージュをほどこして再構成したものを流しながら、会場内を歩きまわる三ツ井が、フルートの即興演奏をするというものだった。ステージからもっとも遠いトイレのスペースにまで入りこみ、ひときわ高くフルートを吹き鳴らすこともあった。場所による響きの変化はつねに意識されていて、用意された脚立に昇って天井に音を反響させたり、ステージに立てられた一本のマイクに近づいたり遠ざかったりすることで、生音とスピーカー音のアンサンブルを変化させたりした。
「長沢 哲: Fragments vol.12 with zma」(2012-09-30)
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