『おかえりなさい、うた』
Dusty Voices, Sounds of Stars
【音の映画 5.1ch Ver.】
(2010年)
アンコール上映|日時: 2013年4月13日(土)
開場/開演:(1)薄明かり 17:20/17:30
(2)完全暗転 19:20/19:30
(3)完全暗転 21:20/21:30
(3)完全暗転 21:20/21:30
料金/一般: ¥1,500、学生: ¥1,300
シニア: ¥1,000、UPLINK会員: ¥1,000
シニア: ¥1,000、UPLINK会員: ¥1,000
会場: 渋谷アップリンク「ROOM 2F」
(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F)
構成/演出: 生西康典
録音/編集: AO
出演(歌/声):さや(テニスコーツ)、山本精一、飴屋法水、
大谷能生、相馬千秋、山川冬樹、吉田アミ、さとみ(ディアフーフ)
島田桃子、飯田芳、かわなかのぶひろ、グジェ・クルク
アリバート・アルガヤ、阿尾靖子、山元汰央
ほか
演奏: 植野隆司(テニスコーツ)
今井和雄、勝井祐二、坂本弘道、L?K?O
ジングル: ククナッケ
演出助手: 池田野歩
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2010年開催の「第2回恵比寿映像祭」に参加、東京都写真美術館で上映された音の映画『おかえりなさい、うた』の再上映を中心に、2008年から2011年にかけ、美術家・生西康典が演出したダンスや演劇をフィルム構成した記録映画の特集が、渋谷アップリンク・ファクトリーで開催された。上映作品のうち、音の映画『おかえりなさい、うた』は、薄暗闇と完全暗転で構成される、映像のない、音だけの「映像作品」ということであったが、それよりもむしろ、音楽の領域で、しばしば「耳で聴く映画」といわれるようなサウンドアートとして制作されたものと受けとめられた。すなわち、たくさんの人の声、うた、朗読、楽器演奏、ノイズ、環境音など、作品を構成する響きは、それを聴く人の心のなかに映像的なるものを喚起するような性格のものではなく、美術的なコラージュ作品のように、音響断片の時間的モンタージュを聴かせようとするものだった。そのなかにあって、ふたりの女性が、おたがいを呼びかわす声を反響させながら、河原を思わせるだだっ広い場所に出ていく音風景が、休憩時間に流されたのだが、おそらくその場面がもっとも映像的だったのではないかと思う。その意味でいうなら、映像は、むしろ作品から排除されていた。
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