2012年4月27日金曜日

Black Artists' Group を聴く会



BAGを聴く
──再発見されるセントルイス・ニュージャズ・シーン──
日時: 2012年5月11日(金)
会場: 吉祥寺「サウンド・カフェ・ズミ」
(東京都武蔵野市御殿山 1-2-3 キヨノビル7F)
開演: 7:00p.m.~(2時間ほどを予定)
料金: 資料代 500円+ドリンク注文(¥700~)
DJ: 片岡文明
問合せ: TEL.0422-72-7822(サウンド・カフェ・ズミ)





 ジャズの領域における、アート・アンサンブル・オブ・シカゴの圧倒的な知名度により、その活動が広く知られているAACMですが、この自主組織とならぶような芸術のアソシエーション運動が、60年代のセントルイスでも展開されていました。そのひとつの結節点となったのが、ニュージャズの演奏家を含むブラック・アーチスト・グループ(略称:BAG)でした。BAGに結集したオリバー・レイク、ジュリアス・ヘンフィル、ハミエット・ブルーイットらは、その最初期の活動において、どのような音楽を作りあげていたのでしょうか。BAGの貴重なアナログ盤をそろえている片岡文明氏が案内役を務め、実際の演奏を聴きながら、その足跡をたどるレコード鑑賞会が開かれます。1960年代の(黒人)芸術運動として展開されたニュージャズの多様な広がりを再発見する機会になりそうです。




ブラック・アーチスト・グループ|Black Artists' Group
 公民権運動を背景に、1960年の中頃からセントルイスで活発になってきた黒人芸術運動のなかから生まれてきたミュージシャンの自主的な組織で、1968年から72年にかけて活動した。地元でさまざまな芸術活動(特に実験演劇)とのアソシエーションをはかり、使われなくなった倉庫を改装して、芸術の教育機関としての役割も果たそうとした。後に有名となった音楽家たちに、“ワールド・サキソフォン・カルテット” を結成したオリバー・レイク、ジュリアス・ヘンフィル、ハミエット・ブルーイットらがいる。やはり60年代に結成されたニュージャズ・ミュージシャンの自主組織であるシカゴのAACMと比較できる運動で、シカゴ出身の詩人ブルース・ラトリンがBAGに所属していたことなどから、ふたつの活動の間には交流も図られていたと思われる。21世紀に入ってから再評価が進んでいる。



DJ: 片岡文明氏
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吉祥寺サウンド・カフェ・ズミ