「江戸アケミ、そして篠田昌已」
TALK & LISTENING
── 江戸アケミとじゃがたら特集 ──
日時: 2012年9月23日(日)
会場: 吉祥寺「サウンド・カフェ・ズミ」
(東京都武蔵野市御殿山 1-2-3 キヨノビル7F)
開場: 4:30p.m.、開演: 5:00p.m.~(終了予定: 7:00p.m)
料金: ¥1,200(飲物付)
出演: 小山景子、竹内 翔
問合せ: TEL.0422-72-7822(サウンド・カフェ・ズミ)
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若くして他界したミュージシャンも多く、すでに伝説として語られはじめた1980年代のインディーズシーンで、ラクリモーザのボーカリストとして、あるいはソロ歌手として音楽活動していた小山景子が、同時代の証言者として、いま現在の地点から「80年代ラディカルの系譜」を語るレコード鑑賞会「江戸アケミ、そして篠田昌已」が、吉祥寺のサウンド・カフェ・ズミで開催されている。第一回の「江戸アケミとじゃがたら特集」(9月23日)には、若い竹内翔が聞き役で参加した。「80年代のニューウェイヴ体験者にとって、あらゆることは私的な痛覚から始まっているはずだ」という文章ではじまる小山のレジュメは、のっぴきならないそれぞれの事情から早世せざるをえなかったふたりのミュージシャンをとりまく環境の過酷さを、おぼろげながらに語っている。そのような過酷さを生き延びた小山みずからも、逝ってしまった者に対してのいわれなき負い目を、心に刺さった針としていまも持ち運んでいるひとりのように思われる。個人的な体験談としてならいえることも、歴史を語るにはあまりに当事者であり過ぎるし、無惨な若々しさを捨てきれずに立ち往生してしまったというには、すでにあまりに時間がたちすぎている。憂鬱になるほど生煮え状態にあるのが私たちの季節といったらいいだろうか。1980年代を経験した当事者に、語るための準備はできているのだろうか。江戸アケミが、あるいは篠田昌已がいったい誰だったのかを、いまなら語ることができるのだろうか。
第二回「篠田昌已(コンポステラ)特集」(11月25日)
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